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徒然なるままに読んだ本の覚書。 ネタバレ有です。ご注意ください。
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2009年ベストはアゴタ・クリストフの作品です。
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新刊!
今は重いものが読みたい気分なので読む。



2008年末、ジョナサン・キャロルにはまった。
『犬博物館の外で』『沈黙のあと』以外は既刊全部読みました。

最新刊の『木でできた海』が好きすぎる。
フラニィィィィィィ

9ヶ月ぶりの更新。
こんな完全放置プレイのブログでも月に10人程度の訪問者がいることに驚いた。

お越し頂きありがとうございます。
たいしたことは書き込んでません。すみません。


1年間まったく書き込みをしていませんでしたが、去年(2007年)読んだ本のベストは『照柿』でした。自分が忘れないように書いときます。
私が読んだのは文庫版。単行本版もいつか読みたいものです。





あっという間に読破。
想像以上の読み応えでした。
オチのつけかたが堪らない。



【いい加減なあらすじ】
――誰も2人の関係を理解できない
      これ程にまで強く結びついた2人を 2人の間の喜びを

フリーターとして職を点々としていたニコラに訪れた人生の転機。
それは、大企業社長のフレデリック・ドラモンのパーソナル・テイスターつまり「味見係」への抜擢だった。
期待を裏切られることや無駄なことを病的に嫌うフレデリックのために、ニコラは食事、映画、書物などのテイスティングを担うことに。ニコラに求められるのは、フレデリックとの完全なる同調。少しのブレもなく、フレデリックの好みに従順に従うこと。
エスカレートしていくフレデリックの要求にニコラは次第に追い詰められていく…


あとがきに、この話はニコラとフレデリックのラブストーリーだと書かれていましたが、なんて不毛な愛なんだ。2人の関係は「行き過ぎた自己愛」だと思うんですよね。フレデリックは自分の感性に同調したニコラを愛して、ニコラはフレデリックの感性を愛した。

二人は個々の人間であるはずが、フレデリックの感性を通じてひとつになってしまった。でも、結局は個々の人間でしかない。こんな関係、最後に待つのは破滅しかないんでしょうね。ラストが物悲しい。
これはおいしい兄弟モノ。
アメリカでは既に3巻まで出版されているらしいので、日本での続刊を期待。


【いい加減なあらすじ】
―オレはキャリバン。怪物だ。
  ―おまえはキャル。オレの弟だ
人間と魔物の間の子、キャリバン。
2つの血に惑うキャルを支え守るのは異父兄のニコ。
弟を守ることに全てをかける兄と兄の足枷となっている事をもどかしく思う弟。
平穏な日々を夢見る2人を嘲笑うかのように、魔物たちはキャルを狙い卑劣な罠をしかける…

  
2人はニューヨークで、千里眼を持つジョージーナや妖精(?)のロビン・グッドフェロー、吸血鬼のプロミス・ノッティンガーなどに出会い、少しづつ心を通わせて行きます。
が、彼らをも巻き込んで魔物たちはキャルを我が物にするために罠を仕掛け、そしてキャルを支配してしまいます。

キャルが支配されてからラストまで、ノンストップで読みました。
面白かった!

作中でキャルが、ニコが死んだら自分が生きていけるわけ無いと言ってた気がするんですが(曖昧…)、ニコはどうなんだろう?気になる。
(以下、ネタバレを含むので反転)
ニコは、魔物に支配されたキャルを殺そうとしてたんですよね。結局はキャルはもとに戻るかもしれないという可能性にかけて、殺さないんですが。
気になるのは、もしキャルを殺してたらニコはどうするつもりだったんだろうということです。今までニコはキャルを守ることに全てをかけてたわけです。その相手を自分の手で殺して、彼はその後どうやって生きていく気だったのでしょうかね。
キャルの後を追う気だったのかな。
ぜひともニコ視点でこの話しを読んでみたいものです。


しかし、キャルよりニコの方がよっぽど魔物っぽかったです。
ニコ超人過ぎる…
続編では、キャルも魔物の力に目覚めていくっぽいです。
早く続きを翻訳してくれ>C・Novels様
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